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ニュースレター
第一級の講師陣が知識と実践の両面からサポート。
高度ITアーキテクト人材育成プログラムの最高峰に挑む、
若きエンジニアの生の声を聞きました！
AITACでは、ITインフラを支えるトップアーキテクトを育てるため、高度ITアーキテクト人材育成プログラムを実施しています。大きく3つの段階からなるこの育成プログラム。その最高位にあたるステップ3では、持ちうるすべての知識と技術を総動員して大がかりなシステムの構築に取り組みます。
今回、そのステップ3の最初の挑戦者となった小川亮さん（NTTコミュニケーションズ株式会社）に、この育成プログラムに参加して感じたことや、最高位ステップ3に挑戦しての思いを聞きました。
同僚から育成プログラムのことを聞き、自分が成長するチャンスと思い参加
- まず「高度ITアーキテクト人材育成プログラム」について教えてください
- ネットワークやソフトウエアなど個々の技術を深く理解して、それらを組み合わせインフラシステムの構築ができるオールラウンダーな人材を、実践形式で育てるプログラムだと理解しています。
- 参加してみようと思ったきっかけは？
- 育成プログラムがスタートしてまだ間もない頃、同僚からその存在を教えてもらいました。自分自身は、大学で行っていた研究を含めて、一貫してデータ分析をやっているのですが、データ分析の基盤を作ることもあったりして、これは自分が成長するいいチャンスだと思い参加を決めました。
- ステップ1、2、3と段階を踏んで学ぶそうですね。
- はい。ステップ1では個々の要素技術を座学で学びました。ステップ2は初級、中級、上級に分かれていて、初級では中小企業を想定したサーバ構築を、中級ではIoT的な要素が入った在席管理システム開発を、それぞれ数人のグループでやりました。また上級では、受講者がサーバ構築演習を行うための演習システムを1人で作りました。これらの実習はメンターの指導を受けながら進めました。そして、今回、ステップ3に挑戦した、という流れです。
- 学んでいく上で心がけたことはありますか？
- 学術や各企業の第一線で活躍する技術者・先生の方が講師として実際に教授指導してくくださるのですが、その方たちはみんな忙しいと思うので、なるべく自分から積極的にアドバイスをもらいにいくよう心がけました。手取り足取り教えてもらう場ではありませんからね。
- 楽しかったことや、有益性を実感したのはどんな点でしょうか？
- ステップ1の座学は幅広い内容を網羅しているので、自分が知らなかったことを基礎から学べてよかったです。ステップ2の実習は、内容はもちろんのこと、他社に勤める人の仕事の進め方を見たり、その人たちとどう仕事を分担するかを考えたりしたことなども役に立っています。
- 逆に、難しかった、辛かった、苦しかったことは？
- 今回のステップ3がはいちばん難しかったです。失敗が許されないイベントネットワークを構築するということで、責任の重さとプレッシャーを痛感しました。解くべき問題の難しさの点でもステップ2とは比べものになりませんでした。
同僚から育成プログラムのことを聞き、自分が成長するチャンスと思い参加
- そのステップ3ですが、プロジェクトマネージャとしてOkinawa Open Days 2019の会場で使用するイベントネットワークの構築と運営に取り組んだそうですね。
- はい。ほぼ初めて会うくらいの人たちと一緒に、Okinawa Open Days 2019のネットワークを構築して運用するという大舞台で、プロジェクトマネージャをやらせてもらいました。ちゃんと動くものができあがって、最後まで大きなトラブルなく終わることができました。
- リーダーとして難しさを感じることはありましたか？
- 一番難しいと感じたのは、いろんな人がいるなあってことです。それぞれに、思っていること、やりたいこと、やりたくないことがあります。そんな気持ちをすくい上げながら進めるのには苦労しました。たとえば、Aさんがやりたくない範囲ならBさんにやってもらうようお願いしたり、専門分野を考慮して振り先を調整したりしました。それでも対応できる人がいないときは自分でやりました。
- 1人のエンジニアとしてやりがいを感じたのはどんなところでしょう？
- プロジェクトマネージャの役割を終えてからこういうのも変ですが、イベントネットワークの構築に携わるのは初めてのことで、ネットワークから電波を出すこと自体、自分にとってはやりがいのあるチャレンジでした。新しい技術のWi-Fi6を導入できた点もよかったです。あと、実際にやってみるなかで、構成や設定の定石だとか、常識的な設定値だとか、大体こうしておくもの、といったものを知ることができました。第一線で活躍する技術者たちのトラブルシューティングの進め方も大いに勉強になりましたね。
- 第一線で活躍するプロフェッショナルたちと一緒に仕事をしてみていかがでしたか？
- 同じ技術者であっても、自分がいま勤めるNTTコミュニケーションズにいないタイプの人に会えたのは収穫でした。また、会社での仕事は、入口となる人に話を振れば、その先はその人がコントロールしてくれることが大部分ですが、今回は、その先で実際に動く人たちを直接コントロールする必要があり、かなり試行錯誤しました。
我慢づよくなりましたね。誰かに怒られた人がいたら声をかけにいったり、ストレスがたまっていないか聞き取りをしたりして、皆が気持ちよく仕事ができるよう気を配りました。ただ、自分自身は慣れない役回りでストレスを感じていました（笑）。プロジェクトに携わっている間はあまり解消できなかったので、これから趣味で解消します。あらためて、課長さんマネージャーの方は偉大だなと思いますね。
- はたしてリーダーに必要な資質とは何でしょうか？
- まずは、全体像を描いて的確な指示を出すために、基礎的な技術力が欠かせないと思います。その上で、人間力が大切だと思います。信頼してもらえないと人は動いてくれないので。
- 最後に、この育成プログラムに対する意見や要望を聞かせてください。
- ステップ3まで取り組んでみて、全体的に適切な難易度に設定されているなと思いました。ほかに、ネットワークインフラの色がやや濃いなという印象はありますね。個人的には、アプリケーション、クラウド、データベース、センサなども、もっと扱っていい気がします。また、これでステップ3が修了した後、この先、さらに道があるのかも気になっています。
- なるほど、目標はより高いところにあるということですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
- ありがとうございました。